言語化・見える化の必要性を痛感 マニュアルに加えてクレドも策定
株式会社オメガエステート
株式会社オメガエステート 代表取締役 増尾 佑也 様
創業から10年が経ち、がむしゃらに売上を上げていく急成長期から安定期へと移行するにあたって、新卒採用を始めました。 当社ではそれまで、中途採用者に関しても半年間教育係をつけて業務フローを体得してもらっていましたが、教育に割く時間が膨大で、担当者によって教育内容にも差があったんです。 それに加えて新卒者には、あいさつの仕方や身だしなみ等、新社会人としての基本的ルールまで教える必要が出てきたことから、教育手順を平準化し省力化するために、マニュアルを導入することにしました。
新入社員は業界の常識がわからず、本などから学んだ偏った知識を持って入社してくる場合が多くあります。 まずそれを、現実に即した形で修正していく必要がありました。 また、身だしなみなど、あまりに常識的であえて言わないようなことでも、マニュアルで示しておければ安心です。 「シャツにシワが寄っていないか」「靴下に穴があいていないか」といった、指摘されたら恥ずかしく思うようなことも、図解とチェックリストを使って改めて説明しておけば、「これを守りなさい」で済みます。 社会人経験がある人間にとっても、基本を改めて確認するのは、身が引き締まりますね。
私自身、長く営業マンをやってきて、独自の営業スタイルも確立していました。 不動産仲介業は、お客様との信頼関係で成約が大きく左右され、その複雑な営業プロセスをマニュアル化するのは無理だろうと考えていました。 サンプルを見せてもらい、私が想像していたマニュアルとは格が違うことがわかってその不安は払拭されましたが、今度はその充実ぶりに、結構なコストがかかるだろうと感じて……。 しかし、新人に同じことを繰り返し教える人件費と比べれば安いものだと考え直し、決断しました。
出来にはとても満足しています。 営業とは、対人間のコミュニケーション力が9割を占め、残りの1割が事務作業というのが、以前の私の考えでした。 しかし、実際は全くの逆で、正しいプロセスを経れば9割は言語化してマニュアル化できるのだと知りました。これは、私にとっては大きな衝撃でしたね。 その後、言語化・見える化の重要性を痛感したことから、いつかは作らねばと考えていた企業理念・クレドも、ニテンイチさんに協力いただき作ることができました。 現在では、クレドを示したポスターを社内に貼り、全社員で共有しています。
営業主体の会社で、売上に直結しない業務マニュアルの整備に予算を割くのは、経営判断が迫られると思います。 しかし、かけたコスト以上の価値を発揮してくれていることは、導入から1年ですでに実感しています。 またマニュアルは、作って終わりではなく、その後の活用次第で効果をさらに引き出すことができるものです。 いかに浸透させ、自社に合わせて使い込んでいくかを念頭に置きながら、導入を計画されるのがいいと思いますね。
導入サービス:代行プラン
作成マニュアル:新人営業マン向け営業マニュアル/全従業員向けクレド & 行動指針