株式会社Full Bet Group

洗練されたプロフェッショナルの導きで、組織のコミュニケーションのきっかけになる一冊に仕上げることができた

株式会社Full Bet Group

株式会社Full Bet Group
白倉 様

フルベットグループは、人材紹介の「株式会社HR team」、有名芸能人をサブスクで起用できるサービスを展開する「株式会社中小企業のチカラ」、自社で抱えているリソースを他社にシェアするリソーストランスフォーメーションを手がける「株式会社RXプロ」、フリーランスなどプロ人材を抱える「株式会社プロの副業」、そして、エンタメ系の番組で企業をブランディングする「株式会社Full Bet Marketing」の5社から成る。その強みは、競合の多い業界のなかでも秀でた組織力であり、それを支えているのは社内文化が浸透していること。今回、「理念標準化」プロジェクトに参画いただいたフルベットグループの白倉貴之社長のお話をうかがった。

社内文化をマニュアル化するための第一歩となるブック制作を検討

まず、「2.1」をご利用いただいた背景や、抱えていた課題についてお聞かせください。

白倉様:私は、もともと中山社長と知り合いでした。私が作ってきた社内文化をマニュアル化したいと考えたとき、お願いするなら「2.1」だなと思いました。
私たちは近い将来、自分たちが作ってきた文化浸透をほかの企業に向けてサービス化したいと考えています。組織を変えていくサービスはすでにたくさんありますが、文化を浸透させるのは難しいものです。私は、他社の社長から「白倉社長のところは組織が強い」「幹部メンバーの絆が強い」「幹部メンバーが辞めない」とよく言われます。そして決まって「うちもそういう組織にしたい」と続くのです。
これは私が人生を削ってそうなるようにしてきたからであり、同じ経営者から評価され、必要とされるのであれば、これをサービス化したいと思うようになりました。そして、そのサービスの原点となるブックが必要になると考えたのです。

マニュアル作りの経験とノウハウ、丁寧な向き合い方で「思いを汲み取ってくれた」

「2.1」をご利用いただいて、どのような印象をお持ちですか?

白倉様:最初に話を持ちかけたとき、「おもしろそう!」という反応をいただいたのがうれしかったですね。ブックを制作するにあたり、社内のメンバーに「私が16年間アウトプットしてきたものをまとめてほしい」と依頼しました。その結果、Facebookや社内のコミュニケーションツールを中心に、3000語を越える言葉があることがわかりました。それらの言葉はどこに向けて発したものかを分類してもらい、抽出したものをどうするかという段階になって、この先は制作の専門知識を持たない自分たちの手に負えないという空気になってきたのです。

新サービスの核となるブックですから、「これはプロにお任せするべき」と判断し、「2.1」に相談した経緯があったのです。そのため、前向きに受け止めてくださったことがうれしかったですし、心強く感じました。

なぜこれまでのアウトプットをまとめようと思われたのですか?

白倉様:私は、人間は言葉で作られると考えています。私は発言してきただけでなく言葉を書いてきていたので、それらを将来的にまとめたいとずっと考えていました。そのため、私としては「ようやくその時が来た」という感じでした。フルベットグループが、中小企業やベンチャー企業界隈で少しは認知されるようになってきましたし、「会社が伸びてきた」「組織が強くなってきた」と、16年経った今、自信が持てるようになって「今なら本にしてもいい」と思えたのです。

マニュアル制作のプロとして、「2.1」の取り組みをどのように評価されますか?

白倉様:「2.1」とは5回ほどやり取りがあり、回を重ねるごとに、私たちの思いとそれを受け取る「2.1」側の思いが近くなっていったという感覚がありました。私がアウトプットしてきた言葉ですので、なかには率直すぎるものもあり、それらをブックに載せられる言葉に変換してもらい、見やすい状態にするためのヒアリング作業なども細かくしていただきました。たくさんの時間を使ってもらい、私の思いを感じ取ってもらったと思っています。

とはいえ、最初のヒアリング作業が始まってから半年くらいで完成と、イメージしていたよりスムーズで、とてもやりやすかったですね。マニュアル化の経験やノウハウをもとに、「白倉さんはこうしたいのだろう」という大枠を予め考えて、準備してくださったからだと思っています。

ブックのまとめ方、デザインについて感じたことはありますか?

白倉様:私が伝えたいポイントをよく分かってくれているなと感じました。構成まで細かくリクエストしたわけではありませんが、強調してほしいポイントはしっかりと強調してもらえていました。すごいなと思いました、ここまで思いを汲んでくれるのだなと驚きました。私はただ自分の思いを伝えただけで、上手く整えてくれたと思っています。

社内の担当者とは進捗状況を定期的に確認していましたが、ずっとワクワクしながら制作過程を楽しむことができました。制作のプロにお任せしたおかげで余裕が生まれたからこそ、そんな気持ちになれたのだと思います。

自社のブックを1年かけて運用し、次なるフェイズに向けて加速していきたい

完成したブックを手にしたときのお気持ちをお聞かせください。

白倉様:「ようやく出来上がった!」という印象です。例えばトップアスリートなど偉業を成し遂げた人たちが、半生を綴った自伝などを本にまとめられていますよね。私もこれまでの16年間を同じようにまとめていったので「負けないくらいのものが出来上がった」と思いました。とても感動しました。

今回のブック制作を通して、「2.1」の評価ポイントを教えてください。

白倉様:実は「2.1」以外にも3社ほど依頼先を検討していましたが、最終的にはマニュアル化の知見がある「2.1」にお願いしようということになりました。今回の案件は、マニュアルとは商材は違えども、洗練された人たちの経験をもとにまとめていただくことができました。とてもスムーズに進行し、出来上がりも完璧。想像以上でした。依頼して本当に良かったです。

当社の社員たちにはブックを作ることは伝えていますが、まだ完成本は見せていません。4月に見せる予定で、社員たちも楽しみにしてくれていると思います。

最近は、情報発信と言えば手軽なSNSがまず挙げられますが、製本して届ける意義をどのように感じていらっしゃいますか?

白倉様:これから入ってくる人たちは当社の歴史を知りません。今回作ったブックにはこれまでの年表も入っているので、新入社員にもこれを見せれば伝えやすい。教科書のように使い、1年間かけてフルベットグループのビジネスパーソンとしての考え方を浸透させたいと思っています。このブックには、会社の文化が詰まっているのです。

読者へメッセージをお願いします。

白倉様:ブックを作ることで組織が変わるということではありません。メンバーたちと日々、どのようなコミュニケーションを取っているか、向き合っているかが重要で、このブックがコミュニケーションのきっかけの一つになればいいと思います。経験上、コニュニケーション不足により同じ方向を向けなかったり、意思疎通ができなかったりすることが分かっています。そう感じている人がこのブックをきっかけにして、組織作りに向き合ってもらえればいいなと思います。

今後も「2.1」がお役に立てる機会はありそうでしょうか?

白倉様:今後のビジネス展開のなかで、革新的なものを作ることができるのであれば、ぜひお願いしたいと考えています。企業を動かす際は、マニュアル化を伴走しなければなりません。例えば、教科書を配って同じように授業をしても生徒全員が同じ偏差値にならないのと同様に、ブックを渡しただけでは何も変わりません。きちんとした教育に基づいたコンテンツなどを作って伝える必要があり、ブック制作の技術はやはり必要だと思います。私たちもようやくスタート地点に立てたところ。これをもとに社員たちには1年間かけてたくさん話をしていくことで、どのような変化が起きるのかとても楽しみですね。それをベースとして、他社向けに文化浸透していくサービスを考えられたらいいですね。