生産性向上に直結する再現性の高いマニュアル作成を学ぶ
株式会社アイドマ・ホールディングス
セールスサポート事業部 事業部長 三浦 陽平 様
当社は、B to Bに特化した営業支援サービスを事業の柱とし、ビッグデータを活用した営業の仕組みづくりを強みとしています。会社の規模が徐々に大きくなる中で、我々の営業支援事業の根幹にあるコンサル業務が、属人性の高いまま発展していき、どの上司に着くかによって部下の能力が大きく左右される状況が生まれていました。マニュアルは各部署で作っていたものの、「そのマニュアルを読めば新入社員でも業務遂行ができる」という品質にはなっておらず、より均一かつ高い水準でお客様にサービス提供をするためには、マニュアルを再整備する必要があると思い至りました。
各部署それぞれで最高品質のマニュアル作成を目指すには、各部署の責任者であるマネージメント層の社員が研修を受けて、マニュアル作成の概念とフレームワークを先に学ぶ必要があると思いました。そこから現場に落とし込み、それぞれで磨き上げていく方が、組織全体に対するインパクトが大きいと考えたからです。
2.1の考える業務マニュアルの位置付けは、企業理念がトップにあり、その下に行動指針とルールがあり、さらにその下で実際の行動を示すものとしてあります。企業を支える理念のトライアングルの中にマニュアルを位置付け、実際のマニュアルに落とし込む部分までできれば、ブレのないマニュアルが作れると考えました。作成にあたっても、業務内容をヒアリングしてただ文字に起こすのではなく、マニュアル作成のロジックと具現化するフォームを確立していることに信頼感を持ちましたね。
4時間×2回という限られた時間の中で、マニュアルとはなんぞやという基本をしっかりと学ばせてもらいました。特に、実技として実際にマニュアルを作成してみた段階で、多くの発見がありました。読む人が読みやすいフォームとはどんな形か、ここは箇条書きで書くべきか、表現は体言止めにすべきか。徹底的に読む側の視点に立つことで、再現性の高いマニュアルができ、読んだ人が同じ行動をとれるマニュアルになるということがよくわかりました。
研修内でも強調されていたように、マニュアルは作って終わりではなく、組織の変化に合わせて更新していくことが大事です。今回の研修によって、組織全体にマニュアルを作って残し、更新していくという文化が醸成されつつあり、それはとても意味のあることだと思います。研修で学んだことを活用し、新入社員がマネージメントの目線で業務を見られるようになったり、新人自らマニュアルを作成できるようにもなってきています。
少子高齢化の時代に突入し、労働人口が減っていく中で、人を増やすよりも社員一人ひとりの生産性をいかに高めるかが組織の成長の鍵を握っています。組織全体の生産性向上のために、マニュアルの整備は最も基礎となるものであり、最もインパクトをもたらすものと言えるのではないでしょうか。業界を問わずどんな企業にも必要なものであり、どんな人でも一定の成果を出せるマニュアル作りを学ぶことができると思いますよ。